シューフィッターの靴選び はだし気分で歩こう

【No.7】スポーツシューズ(革靴と異なる爪先の余裕)

 革靴を履き慣れている人が、ウォーキングやジョギングなどの目的でスポーツシューズを購入するとき。いつもと同じサイズをお店のスタッフに頼んだのに、出てきたシューズを履いてみると、きつく感じたことはありませんか?

革靴とスポーツシューズはサイズが同じではないのです。革靴の場合は、歩くことを想定して靴型が作られます。ひもでしっかり留めていても、歩いて足指の付け根部分が曲がると、足は靴の中で5〜6ミリは前進します。そのため、爪先部分に十分な余裕が確保されているのです。

スポーツシューズは競技目的ごとに、靴型を作る際の考え方が異なるので、ひとくくりにはいきませんが、動きが激しい競技ほど、シューズを足にぴったりフィットさせるので、締めつけられた感じになります。


様々なタイプの男性用の革靴
-東京都台東区の「銀座ヨシノヤ」ショールーム-

スポーツシューズは陸上競技のための靴から始まったとされています。記録を出すには、靴の爪先部分に無駄な余裕があってはならないのです。

例をあげると、女性で革靴のサイズが23,0cmの人の場合、スポーツシューズは23,5cmが適当でしょう。逆に男性でスポーツシューズが26,0cmでOKなら、革靴は25,5または25,0cmくらい。革靴は女性の方が男性より、爪先部分に余裕が少ないのです。

目的に合った靴下を履くことや、かかとを靴にぴったり合わせ、ひもなどで甲をしっかり留めてから歩いて確かめることも必要です。指先が当たらないか、あるいはかかとが脱げないかを確認して下さいね。
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