イタリア製やドイツ製の高価な革靴を購入した人たちは「足にピッタリ合って、とても履きやすい」と満足そうに言いますが、本当に足に合っているのでしょうか?ブランドや価格に惑わされてはいませんか?
体形と同じように、足も、日本人と欧米人ではプロポーションが異なります。
ただし、同じ日本人でも年代によって異なるようです。衣食住や生活文化の違いから、私は60歳以上を「旧日本人」、30歳以下の欧米人に近い人を「新日本人」と分けて、足を診ています。
では日本人(旧日本人)の足が欧米人(新日本人)とどう異なるかを挙げてみましょう。
①日本人の爪先は、親指が長いエジプト型が多く、靴に小指が当たりやすいため、大きめのサイズを選ぶ傾向があります。逆に欧米人は、第2指が長いギリシャ型が多く、小指が当たりにくいので、自由な靴選びがしやすいのです。
また日本人は②親指の反りが強く、小指は下向き③甲が高く、土踏まずのアーチも高い、
④親指と小指の付け根の下の、横に張り出した部分が、欧米人よりかかと寄り。
さらに⑤足長に対する足囲や足幅の割合が大きい⑥かかとの丸みがそれほどない人が多いので、パンプスは脱げやすくバックベルトは止まりにくい。
欧米人はかかとの丸みが十分ある人が多いため、かかとで押さえがきく傾向があります。
まとめると、日本人(旧日本人)は足指ががっちりしていて、甲高で幅広。かかとの丸みが少ない「農耕民族のどっしり型」といえます。欧米人(新日本人)はその逆といえるでしょう。