シューフィッターの靴選び はだし気分で歩こう

【No.11】心地よくウォーキング(場所ごとに使い分け)

 一言でウォーキングシューズと言っても、目的によって、靴選びのポイントは変わります。おしゃれ感覚のタウンウォーキングは今回はずして、頑張って歩くのが目的のエクササイズウォーキングシューズを見てみましょう。

  一番のポイントは地面。どういった場所でたくさん歩くのでしょうか。アスファルトですか、それとも里山?これによって選び方が違います。

 アスファルトならかかとからの着地を考慮して、衝撃吸収(クッション)効果が十分あること。そして軽量感と、心地よく足がけり出せるように、足指の付け根部分がよく曲がる(しなう)ことが大切です。たくさん歩けば、かなりの汗が出て、熱がこもります。吸湿性があって蒸れにくいこと、防水性も大きなポイントでしょう。

 里山歩きなら、衝撃吸収よりも重量感があって、強靭な作りであることが大事です。裏底のデザイン、材質は登山靴に近く、凹凸がしっかりして、石や岩、木の根、上り下りに合わせられること。できれば足首をしっかりサポートしてくれる、くるぶしを包み込む丈のブーツが望ましいですね。蒸れにくく、防水性があるのが良いのは、アスファルト用と同じです。

靴下もとても重要です。5本指の靴下は無意識に足指が自由に動く効果があり、血行促進にもなるのでおすすめ。汗を吸収する綿100%などの天然素材がいいですね。

 気持ちよく長く歩くためには、休憩ごとに靴紐を緩めるか、靴を脱ぐ。マッサージも良いでしょう。歩きだす前には、またきちんと靴ひもを調整し直しましょう。


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