シューフィッターの靴選び はだし気分で歩こう

【No.6】パッドを使いこなそう(状況に合わせ厚み調整を)

一口に靴用のパッドといっても、いろいろな種類がお店に置いてあります。
状況に合わせたパッド調整の方法がありますので、ぜひ試してみてください。

靴が大きめのときは、基本的にパッドを入れて調整します。
中敷きの下に入れるパッドは、親指が圧迫されたり、かかとが浅くなったりしますから、指先とかかとの部分には原則として入れないでください。

[1]足が前にずれてしまうパンプスの場合。中敷をはがし、かかと部分に丸いスペースを空け、土踏まずパットの「大」を内側に、「小」を外側に両面テープで固定し、中敷をもどします。こうすると、かかとの引っかかりができて、足が前に行きにくくなります。

[2]足が前にずれてしまうローファーの場合。甲のローファーバンド部分の裏側に、スポンジかフエルトなどを張り付けます。切り口は引っかからないよう、斜めに切ってください。状況によって[1]の方法も取り入れてもいいかもしれません。

[3]くるぶしが当たる、あるいは、かかと上部が食い込む場合。かかと部分の中敷きの下に3〜5ミリ程度の硬めの材料を挿入し、かかとを持ち上げます。

[4]履き口が広がって、ぱかぱかとゆるい場合。土踏まず全体にパットを挿入、足の甲を上に持ち上げます。状況により厚み調整が必要です。

材料はほとんど靴店で販売していますが、無い場合は、加工しやすいフエルトなどを使って、自分で作ることもできます。


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